詩人:カクレクマノミ
青空に向かって僕は竹竿を立てなかった
それは未来のような今だった
決まっている長さを越えずに
そこまでだった
青空にも溶けなかった
決まっている長さを超えたかった
どこまでも
どこまでも青空に溶け出したかった
決まっている長さを超えたかった
どこまでも
どこまでも青空に溶け出したかった
青空の底には無限の歴史が昇華している
僕はそれに加わろうともしなかった
青空の底には永久の勝利はない
僕はそれを知っていた
青空に向かって僕は竹竿を立てなかった
それは未来のような今だった
決まっている長さを越えずに
そこまでだった
そこまでだと知っていた
残った願いは
放置した竹竿が横にでも伸びていれば、
と思う希望という名の浅ましさ