詩人:蜜稀
チリチリと、鳴る どこでそんな音が泣いているのかと探してみても、 見つからないそこが自分の心だと 気づいたのはいつの事だろうか時は刻まれない 肌は潤いを保ち、 声は透き通り、奏でつづける出口が見つからなくて、 不安に襲われると 悲しみとともに、チリチリという音が大きくなる信じもしない神に気休めで祈ると チリチリという音が小さくなるような気がした私たちの世界には 出口なんかない 間違いさえもない 私たちのする全ての事が答えなのだから