詩人:pereo。
指先に痺れが襲う頃
嗚呼、何故僕は君を探している
君が傷付く前に手を出せば
君は流すことも無かったのかな
だけど僕は卑怯な生き物だから
君が泣き出してから声をかけた
弱った君が歌を歌う頃
嗚呼、何故か君の横顔が綺麗
君が間違う前に無理にでも
君を抱き締めるべきだったかな
だけど僕は卑怯な生き物だから
君にありがとうと言われたかった
弱った君はいつもより小さく
傷付いた君はとても綺麗
君は前など向いていない
君は後ろなど向いていない
僕はただこの世界で
少しだけ楽になりたかった。
2011/10/12 (Wed)