詩人:まとりょ〜鹿
思いの全てが滲んだスープ
暖かい温もりに変わる四肢を得て遊ぶ鼓動よ
かいつまんで話して御覧なさい
懺悔や謝罪の意を優しく包んであげましょう
仄暗いビニールプールの中で
魚はどんな夢を観るのでしょうか
嗅ぎ慣れない香りに満たされて
おぼつかない動きで光を求めなさい
知り得てきた情報や知識が無に帰して
あなたはこれから英知の雛となり飛び立つ
呼吸すら違う暖かさも違う
無条件に排出され無条件に得る事の出来る様
あなたは自由だ
そして長い間乞う事になる愛を
どんな形にだって自由に形成できる
憂う事なく悲鳴を挙げよう
破裂の音は怖いだろう?
外気の冷たさが怖いだろう?
だけれどあなたは自由だ
無条件に与えられる愛、その暖かい両手に身を委ね
愛に喜び満ち溢れよ
歓喜の悲鳴を挙げよ
終わりなど無いのだ。
ずっと始まりを君は手にしていて
生を全うする自由な鳥のように
満ちよ育てよ愛の命