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詩人:未知
さっきまで、あんなに見開いて
何だって出来そうな気分に浸って
すべて思い通りに行きそうな
そんな予感さえ、感じてた。
無敵な明日を夢見て、満ち足りて
けれど何処へも行けなくて
欠けてゆく。
結局無力で...私には何の価値もないと。
あなたが「要らない」と
突き返す悪夢に
こんなにも酷く怯えてる
否定される日を怖れてる
眼(まなこ)のなかに揺れる虚構よ
波風立たない静かな物語
それでも心はこんなにササクレて
いつも乱れて、落ち着かないよ
涙をどれだけ溢しても
七色の虹なんて...出やしない
演じ切れないすべては
ここでの大人たちのたくらみ
後生だからどうか、放っておいて。
私の命は私のもの
冷たい空に鍵を投げた
片方の糸が切れて...迷子になった