詩人:花房優希
一歩、また一歩 透明なレールの上を歩いて
僕らは終わりの扉へと進んでいる
ただ一箇所に向かって伸びているソレは
飛びたいと願う僕を、嘲笑っているかのようだ
もし、本当に飛ぶことが出来たのなら
その時はきっと、扉の向こう側にいるのだろう
今まで見えなかった扉が、急に目の前に現れたのなら
怖れず新しい世界を受け入れてみよう
海をも飛び越えて、知らない世界が広がっていたのなら
僕は、胸を張って、言ってみるとしよう
「ハロー」
―――この世界は、美しいですか?
2008/04/26 (Sat)