詩人:soRa
夢を描いて
それをつかもうと思ったとき
とても近くにあるように感じた
夢を描いて
それに向かって一歩踏み出した今
とても遠くにあるように感じている
そこへたどりつく為の方法も
いくつか見付けたけど
何が正しいのかなんて
解かりはしない
朝の陽射しも
夜の静けさも
分からない程の無感の日々を
ただやり過ごす事ですら
何の痛みも伴はなくなった
傷つく事を恐れる余りに
核心からほんの少し外れたところを
歩いる自分に気付くとき
これでいいのだと
そう思ってしまっている事が
なによりも怖かった
シルバーのクロスを首にぶら下げて
仏前で手を合わせる様な不倫理な事でも
今の僕なら簡単にやってのけてしまいそうだ
なにも分からない
なにも感じない
抜け殻のような僕は今日も
無意識のうちに
逃げ道ばかりをさがしている