詩人:猫のあし
雲が覆って暗い街
もう 心細いとは言わなくなった頃
少し強くなったぼくに
あの日のどうしようもなく寂しいぼくの
涙を堪えたぼくが見えた
孤独に強いんじゃない
孤独がふつうだった
何で気づかなかったのかな
何で自分をいつまでも攻めていたんだろう
こう言って抱きしめれば良かった
『たった独りで、よく頑張ったね』
ぼく自信が
ぼくを認める唯一の存在だったんだ
また少し
ぼくを好きになれたよ
壊れかけていたあの頃のぼくを
ほんの少しでも
好きになれてよかった
2017/01/20 (Fri)