詩人:大蛇
無機質な冷たいコンクリートの上で身体を押し付けた紅い紅い薔薇の花が散るように私の身体も真っ赤に染めあげた液体切っても切っても忘れない記憶。手首に針金を差し込んだ今。痛くないと言い聞かせる瞬間。心臓が波打ってどうして血は真っ赤で肉を切ると痛いんだろうと、考えた日々。