詩人:himari
右手の薬指には
貴方がくれた
指輪が光ってる
二人だけの
二人が繋がってる
って
証が欲しいよね
って
お揃いで
ネックレスを
つけて抱いて明けた朝
空はとても綺麗だった
私は知っていた
この人が
いなくなってしまう事を
新幹線のホーム
閉まるドア
「愛してる」
と呟いた
貴方の口も動いてた
それは
「さよなら」
だった
私は気付かぬふりをして
泣きながら笑って手をふった
貴方は
遠い 遠い所へ
いってしまったね
この指輪は
一生外さないよ
でももう何も意味を持たない指輪とネックレス
繋がってる
って
愛してるって
沢山言葉がつまっていたはずなのに
今は何も聞こえないよ
もうすぐ貴方がいなくなってから
一年が経つよ
きっと
生きてるって思ってるから
だから私は空を見上げるよ
きっと同じ空の下にいるって
いつか貴方を探しにいくよ
指輪に
もう一度言葉を刻んで