詩人:あいる
荒ぶる感情音をぶちまける
滞ったボクの老廃物を薄めて
ぶった切った血管を
喜怒哀楽に繋げて掻き鳴らす
痛すぎるくらいの快感が突き抜ける
遠のく意識の中
人で在りたい
世界との共存
ボクはボクにきらわれてたんだな
世界に愛されるはずがない
こんなに心臓はあったかかったんだ
行く手を塞ぐ水溜まりに映る空に飛び込む
抱いているのか
抱かれているのか
青と雲の二色の翼
心臓につけるキスマーク
もうすこしだけ、
がんばれるかい?
脈打ちだした心動が
翼に深紅の波紋を広げる
ボクの血を空に溶かして
ほら、奇麗な夕焼け