詩人:安曇
押さえられなくなった涙
私はきっと、溺れている
愛しいと想う感情に
ズルくて弱くて、愛しい貴方に
苦しくて、息ができないから
空に向かって泳ぐのに
空はいつも遠くて、遠くて
甘くて、苦い。
苦いのにやめられないタバコのように
やめたいと思うのに、無いとイライラしてしまう。
気付いているんだ。
甘さなんて無いことに
いつかは、と心で決意を固めても
そのいつかを想うだけで
息ができないくらい苦しくなる
溺れている。
何も気付いていない貴方は
今日も私を放り投げるんだ
出口がない、海の中に
ぽぉーんと、簡単に
水と涙が混じりあって
ねぇ、私とは何もなかったの?
あれは、なんだったの?
ねぇ、教えてよ。
ねぇ、もぉこの中は苦しいよ。
…ねぇ。