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詩人:evans
それは
幼少の頃から
ずっとずっと口にしていた
思い出の味わい
それは
信濃の国の自然の恵みを
ぎゅっと詰め込んだ
芳醇な果実の味わい
それは
ゼリーでもなく飴でもない
何とも不思議な触感
硬すぎず軟らかすぎない
素敵な自然の味わい
ああ 我が思い出の銘菓
これを口に入れると
あなたを思い出す
忘れもしない10年前の秋
幼少の頃からいつも
私を可愛がってくれた貴女は
92歳で霊山に
旅立っていったのですね!
いま涙で霞みゆく
幼少の夏休みの風景
「たーちゃん お茶だからおいで…」
幼き私に語りかける
優しきあなたの笑顔
そこには
いつでもスイカ・トウモロコシと一緒に
この銘菓が並んでいましたね
ああ 忘れ難き
祖母との思い出の味
そして
たくさんの苦労をしてきた
わが母に贈りたい
感謝の銘菓
ああ これからも
信濃の人々に いな全国の人々に
愛され続けて欲しい
思い出の銘菓