詩人:望月 ゆき
ストローの紙袋をできるだけ遠く白く、吹いて氷の空へ飛ばすとコツンとあたったかすかな点からぱきぱき、と空はひび割れて肝油ドロップがふりそそぐ雪乞いの甘い甘い、夕べ千里をもかけぬけるしじまの支配を小気味よくすりぬけてはドロップを、ほおばるあなたさしだすわたしの手に平たい空っぽの缶と守れない3粒の、約束つめたくして、ごめんねそんなあなただから空っぽになるくらい、好きだのに