詩人:山崎 登重雄
狙って振った采の目も止まった駒の鼻唄次第往きつ戻りつ振り続け挙げ句休んでまた進む振って振って振り続け何度振り出し戻ったか勝った悦び数える度に悔し涙はその数知れず恨み辛みと聴こえしも強ちそうとは限らないやっと分かった双六の人生さながら盆の舞い誰より振った采の目で拝めぬ眺めも味わった振り出してこそ人生と腹が決まれば話は早い心底仰いだお天道様が照らす明日に歩み出す