詩人:望月 ゆき
あなたはたぶんわたしがシアワセ、と感じる指先や透明になれるほんのすこしの暗号をちゃんと知っていていつだって手をひいてこの思慮深い森の出口につづく複雑な線をといて近道へ、近道へ、と、いざなってくれるけれどわたしが求めているものはほんとうはたったひとつの座標、でそれはたとえば、あなたのとなりからみあう曲線の、上それはたぶん、どんなに遠まわりしてもたどりつけない、そんなところ