詩人:ユズル
この植物は 強くないガラスの囲いに 守られてきたから嵐の夜も 分厚い葉でからだを覆いぎゅっと目を 瞑っていたからずしり、と重たい あんまりにも 重たいです弱いこころとからだでは真っ直ぐには 生きられない嘘だって たくさん重ねた大切な誰かじゃなくて 自らを守るためずしり、ずしり侵されていく 潰れていく土の中へ 隠れないとぐしゃり、ほらね 簡単に 壊れてしまうから