詩人:フィリップ
ホームの上で詩人は座っている座りこんで考えている波の音空の色夕凪の気高さ重力の惨さ今日という日の時間を感じるように今月はケータイを使いすぎて料金が二万円を越えていたクシャクシャにした督促状を開いてまたクシャクシャに畳む詩を書くということはかなり精神を犠牲にするのでときたま友達に片っ端から電話したくなる今月が丁度、そんな感じだった電車のライトが光る遮断機が降りていく流された筈の時間が巻き戻っていく瞬間に僕はまた新しい僕へなっていくのだ