詩人:どるとる
僕の住む街に吹き始めた
秋の風に一枚薄いシャツを着込んだ
僕のこの胸を突き刺す風には名前なんてないさ
夕暮れ オレンジ色の空の向こうで今沈んでゆく夕日を見てた
なんて素敵な景色なんだろう
悲しくもないのに
涙が出てくるよ
この胸を突き刺すような切なさには名前がないから
僕がつけてやるんだ
えーとなんにしようかな
思いつかないや
ため息とロマンスを鞄にしまって ちょっと安上がりの旅に出よう
秋風はロマンス
揶揄のよう
ちょっと無理がある
だけど笑おうよ
あんなに夕日がきれいなんだから。