詩人:どるとる
僕がついた嘘は誰かを守るための本当の嘘さ
だけど嘘は嘘さ
それはいつまでも変わらない
そんな嘘つきの僕でも
誰かを愛せるかな
少しずつ少しずつ
涼しさを取り戻す街に 秋風が吹き始めるころ この恋心という固いつぼみは花を開くかな
もう何も失いたくない そしてもう何もいらないから
君だけは傍にいて
風のように
自由な君
風から自由を奪ったら何も残らないね
でも傍にいて
愛がある
夢がある
そして君がいる
それだけで
幸せは約束されるから
ああ約束は儚く散るのなら最後の嘘をつくよ
僕は君なんて嫌いさ
去り際に言い放つ
世界で一番悲しい嘘
こぼれた花びら
ため息ひとつ
時よもどれ
無理な願いは空へと消えた。