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どるとるの部屋


[3197] 最後の嘘
詩人:どるとる [投票][編集]


僕がついた嘘は誰かを守るための本当の嘘さ
だけど嘘は嘘さ
それはいつまでも変わらない

そんな嘘つきの僕でも
誰かを愛せるかな
少しずつ少しずつ
涼しさを取り戻す街に 秋風が吹き始めるころ この恋心という固いつぼみは花を開くかな

もう何も失いたくない そしてもう何もいらないから
君だけは傍にいて

風のように
自由な君
風から自由を奪ったら何も残らないね
でも傍にいて

愛がある
夢がある
そして君がいる

それだけで
幸せは約束されるから

ああ約束は儚く散るのなら最後の嘘をつくよ

僕は君なんて嫌いさ

去り際に言い放つ
世界で一番悲しい嘘

こぼれた花びら
ため息ひとつ
時よもどれ

無理な願いは空へと消えた。

2011/08/28 (Sun)

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