|
詩人:受験生
空を見上げている鳥がいました。
その鳥に聞いてみた。
「どうしたら、飛べるの?」
僕ゎ飛べない鳥なんだ。
だから、君に飛び方など教えられない。
「どうして飛べないの?」
わからない…
「どうして飛ぼうとしないの?」
僕には大きな翼もなければ、大きな勇気もない。飛ぶだけ無駄さ。
「どうして仲間に助けを求めないの?」
仲間などいない。みんな、行ってしまった。僕を残して…
「君は一人だ。」
そうさ
「飛びたい?」
いいや、僕は飛べない鳥でいいさ。
「うそだ!
君はいつだって空を見ている。本当は飛びたいんだろ?」
……
「飛びたいんだろ?」
「君の翼は小さい、そして君は、とても弱い鳥だ。仲間にも見捨てられた。」
そうさ
「でも空を、見ている」
あぁ、僕は本当は飛びたいのかもしれない。
本当は仲間が欲しくて、たまらないのかもしれない。
僕は本当は寂しいのかもしれない。
そんな僕は、みにくいかい?
「そんな事はない。
君はそんなにも
キレイな涙を流し
そんなにも、空を
まっすぐ見つめて
いるの、だから。」
ありがとう。
僕は空を、もっと
近くで感じたいんだ
「うん。いつかは
きっと飛べる、さ」