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山羊の部屋  〜 「霞桜」への投 票 〜

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[99606] 霞桜

詩人:山羊

桜に惑わされて
ふらりと眩惑を覚えれば私の心は桜と共に
風に飛ばされ・・
君がいた
あの頃へ

手鏡を仕舞う仕草
後ろ姿
鮮やかに君が蘇る

4月の倦怠感に流され
辿り着いた桜の下
何が二人を変えたのか

戸惑う顔は
今でも覚えている
桜がゆっくりと舞った

もういいよって
君が桜木の影から出てきそうで
目を凝らして見るけれどただ桜に惑わされて
動けないまま

喧騒の中
散りゆく桜
人と肩がぶつかり
目が覚めて

下向いて歩く私に
桜が空へと舞った

もういいよって
声が聞こえた気がした

2007/04/05 (Thu)
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