詩人:tyuuya
ペンを持つ手から血が滲出た。
つまり、僕は詩が書けない
ところがそんな問題は取るに足らないことで、詩は計算されたものではないのだから。
赤き泥さらに指先に溶ける腐敗の果実
社会の荒が削れあう中、一畳分のスペースに転がり込む
音楽は俺に吐気を催し、隣家の窓から机が見え、俺は石油を喉に含んでいた。
一体幸福は天使が運んでこようか。
修正も手につけることのない文に、俺は詩の世界だけにルールなんざ無いと思っている。
産まれゆくことは幸福か。厭世者は首を横に振ったまま、力無き息を使い、お前に罵声を投げ掛けた