詩人:カクレクマノミ
やけに高い壁を感じるのです
それは言語のとか語彙力とかの壁ではなくて
伝えたいことが伝えたいように伝わらないこと
感情は表に出せば伝わるけれど
感覚はどうしても伝わらない
厚すぎる壁を感じるのです
僕は考えずに話します
それに考えを巡らされても困るのです
僕は怒っていないのです
僕があなたになれないように
あなたに僕はなれないのです
何を言ったところで言葉はいつも受け手の都合に添います
だからこそ僕は言葉をそのまま受け取ります
なにも考えずに受け取ります
僕の放つ"愛してる"は嘘臭いでしょう
嫌になります
言葉の嘘臭さ