詩人:未知
止まり木のないCageのなかで
ひたすらに羽を動かして
休むこともなく/生きつづける
飛んでるつもりで落下してく
飼い主に気にいられるため
美味しいごはんをもらうため
芸をして手懐けられたフリして
いい子でいよう/いい子でいよう
本当はあの空に向かいたくて
こんなとこにさえ居なけりゃ今頃
自由にカッコよく羽ばたいてるのに
なんて/口では言ってみても
いざCageから出されたら
井の中の蛙ならぬ/カゴの中の小鳥
無力を思い知らされるだけ
あの青さに目眩がするだけ
誰かに寄生して/生きている
ちいさなスペースに魂詰め込んで
飛んでるつもりで落下してく
もう気力だけで立ち向かう
若さも元気も見当たらないや...
可愛い仕草に疲れたら
ときどき少し歯向かって/ガブリ
いい子でいたってつまらない
いい子でいたって報われない
飼い主に愛想尽かされたときに
わたしの人生終わるのかしら
それとも本当に/始まるのかしら