詩人:遥 カズナ
思い出すのは小学校へ入学する朝、母に写真を撮って貰った事拾った子犬をもといた場所に置いて泣きながら逃げ帰った事雨の花壇で紫陽花をしゃがんでじっと見詰めていた事海水浴後のおにぎりを甘く感じた事田舎の夜が深く恐かった事校庭で長く伸び始めた陰に立ち尽くした事兄と二人で花火をした事…取り留めも無い記憶愛しい記憶