詩人:太一
君はひっそりと涙を流す声もあげずただ水滴が頬を伝わる「ちょっとだけだよ。辛いのは」そう言って目を濡らす君の隣で恋するおんなの涙は何時だって美しいと思う僕「恋に焦がれて泣く蝉よりも泣かぬ蛍が身を焦がす」なんて良く謂ったものだ