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[170866] 1999年〜冬

詩人:どるとる


木枯らし吹きすさぶ季節は切なくなる
ひゅるり 風に吹かれただけで 悲しくて悲しくて仕方なくなる

ただ いつものように愛は季節を越えて 時代を越えて いつまでも続いていたね
でも唐突に終わりはやって来るんだね
素っ気なくさよならなんて それだけで終わった

君の瞳もまともに見つめられないまま
煙草をふかしていた僕に 冷たい視線が突き刺さる 僕は何も言えなかった

それはまるでドラマのような恋だったのに 現実に戻ったように やがて訪れた二人の恋の終わり
夢から覚めたように別れた

木枯らしが吹く寒い11月の終わり
永遠に思えたはずの
終わらないはずだった物語は終わった

そして完結へ
ピリオドは打たれた
もう君の背中も見えない

僕はひとり また木枯らしの中へと帰る

今年もまたやって来るんだね

寒さが心にもこたえるだろう。

2011/09/02 (Fri)
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