詩人:どるとる | [投票][編集] |
木枯らし吹きすさぶ季節は切なくなる
ひゅるり 風に吹かれただけで 悲しくて悲しくて仕方なくなる
ただ いつものように愛は季節を越えて 時代を越えて いつまでも続いていたね
でも唐突に終わりはやって来るんだね
素っ気なくさよならなんて それだけで終わった
君の瞳もまともに見つめられないまま
煙草をふかしていた僕に 冷たい視線が突き刺さる 僕は何も言えなかった
それはまるでドラマのような恋だったのに 現実に戻ったように やがて訪れた二人の恋の終わり
夢から覚めたように別れた
木枯らしが吹く寒い11月の終わり
永遠に思えたはずの
終わらないはずだった物語は終わった
そして完結へ
ピリオドは打たれた
もう君の背中も見えない
僕はひとり また木枯らしの中へと帰る
今年もまたやって来るんだね
寒さが心にもこたえるだろう。