詩人:Ray
空が晴れ
何日か振りに
明るい月に会った。
僕が
黄金色に輝く月を見つめる窓の横に掛かった
時計の針の音は
今までもこんな風に
響いていたっけ、
と思う程に
カチ カチ カチ
と大きく鳴っていた。
思えば
後悔をしなかったことなんて
いつだって無かった。
周りに流されたり
タイムリミットに追われたりで
100%自信を持って
道を歩いてきたことなんて
今まで 無かった。
今は また
真っ白な道を目の前に
僕は ここにいる。
世界も変わらず
ここにあって、
今までと同じ時を刻み続ける。
眩しい位に
黄金色の光を注ぐ月を
見つめていたら
涙がこぼれた。
果てしなく
揺るぎなく、
時は 未来へと進む。
まだ見えない
僕の未来。
月の光を浴びて
少しでも
見えるようになれたら
いいと願った。