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詩人:まとりょ〜鹿
人前なのに厭らしい指先で
他の子の身体を弄って
私と新しいあの子を見比べて
残念そうに溜め息混じりに絶望の言葉を吐かないで頂戴
新しい流行を取り入れる事が私のステータスだったのに
飽き性の貴方が悪いのよ
すっかり今じゃ懐古主義のおばさんね
一年前に出会った時は
貴方はいつだって嬉しそうに
私の身体を指先で弾いては色んな喜びを教えてくれた…
朝に弱い貴方をちゃんと起こしたわ。
方向音痴な貴方に地図だって差し伸べたわ。
たくさんお洒落して着飾った子が好きなの?
その子はきっと私より貴方に色々与えてくれるのね…
カチカチ五月蝿いやつだなんて言わないで…
私よりあの子の方が寸胴なのに…
そうね、あの子はスマート…
123456789*0#…こんなのが付いててもやかましいだけって事なのね
私なんて見たくも無くなった?
123456789*0#…貴方がたくさん触れてくれたココは
貴方の感触ばかり覚えてて悲しい
123456789*0#…いっそのこともう廃棄して…
貴方との思い出はあの子との中には移せない
所詮、私はガラパゴス
隙間に埃がたくさん詰まった
スマートフォンとはかけ離れた薄汚い女よ
だけど…
それが誇りにすら思えたわ。
ショップの人の手なんて厭、最後は貴方の手で消して…さようなら愛した指先
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