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詩人:如月。
青い水のなか泳ぐ
DNAの記憶
まだ言葉なんて
知らない視界
そして辿り着いた
DNAのネットワーク
バトンした
人間という姿
彼は彼女に指輪を渡す
彼女は指輪を
墓に埋めた
彼女の金目当ての結婚だと判明したため
彼女は幸せな結婚
幸せな家庭を築き上げて行く人たちの姿
ただ眺め
身体の病から
気づくと数本の白髪
封じ込めた寂しさ感じ
現実に溺れ悲観しないよう
時々 億年前の
地球の水
泳ぐ 呼吸のように
遺伝子の記憶に
休らいで
悲しみ
喜び
様々
遺伝子のネットワーク
その旅の途で
青い星の景
その駅となり
月の隣の星で旅をする