詩人:まとりょ〜鹿
置き去った宿題
地面に染み込んだ匂いとか
作為的に浮かんだ白の純粋
鳴かずに身を焦がして
まるで彼女は螢の様ねと
テラスではじけた炭酸水
染み込んだ匂いってやつが
時折顔を歪ませて伏せる
夜風が好き。ベトベトのあいつを無くしてくれるから
あの子のママ
おうちの中でずっとお遊戯会してる。
品性が無いと舌打ちしたが
幾年過ぎてもあの子は笑わない
見せ物小屋で春を売っては
冷めた余生に皮肉づく。
それが正義とか悪質なんて道義はないけど
毛布にくるまって早く醒めてしまえと願っている。
悲しい未来と
楽しい過去に
醒めてしまえと
今日も罵っている。
来るべき寒さに顔を塞いで耐えている
被害者面すんな
さっさと置き忘れてしまえ
さっさとこんな悪い夢、終ってくれないか?