詩人:春欄
彼方の優しい嘘に気付いた時 胸の奥で 何かの潰れる音がした。私は、嘘に気付かないフリをしながら 涙を溢さないように元気だと…楽しいと嘘をつく。そして季節の終りが近いのを 肌で感じる…続ける為の優しい嘘なら…私の為の優しい嘘なら…でも彼方の優しい嘘は 彼女を守るための 優しい嘘ね。私は彼方の為に 恋に飽きた嘘をつきましょう。私の最後の嘘が 彼方にとって 優しいモノでありますように…