詩人:遥 カズナ
何も求められていない赤子が笑っている黄色い ちぃっちゃな花が幾つも 幾つもユラユラとする抱き抱えるとモソモソと柔らかく一杯の揺らめく水のように大切に包んだ手の中からこぼれようとする煌めく明星の瞳風にそよぐ綿帽子の手の平甘く香る水蜜桃の頬その未来に過去、全ての死者の生きた理由をその魂に命と愛の意味を秘めて…