詩人:甘味亭 真朱麻呂
目を閉じてみると浮かび上がるイメージ
そのイメージには限界はなくどこまでも果てしなく海のように広がる
でも目を開けてしまうと消えてしまうよ
現実という常識しか存在しない世界じゃイメージなど通用しないのさ
だけど見たんだよ
たしかに僕は見たんだよ
イメージの中でだけ光ることが許される光を
この目で僕は見たんだよ
あの日見たんだよ
さんざんばかにされたけど素晴らしい光
今も時々僕は目にする 目を閉じるたび
夢の中や
まばたきするとき
かすかに見えるよ
イメージの中の光が
悲しそうにひとりぼっち光りながら見えるよ。