詩人:しゅんすけ
春先の優しい雨が頬を撫でるように冷たい人差し指を僕の顔に這わす君そんな時はいつもここじゃない何処かへ行きたいというサインわざとらしく億劫がって君を覗くと玄関で飼い主を待つ子犬みたいにキョトンとしてみせるその完璧な仕草に僕の拙い演技など一瞬で崩れ去る「ねぇ?今日はどこ行こうか?」