詩人:安曇
『もっと早くに、出逢いたかった』
あの日、言葉が刺さるって意味を
私はきちんと理解した。
いつも、あなたは俯きながら
優しい声で私を刺すの。
体は何一つ傷ついていないけれど
心に深く刺さったあなたの言葉が
今も私を逃がさない。
きっと、
あなたの言う『早く』に出逢っていても
何も変わらないと思う。
だって、
あなたは今の私を好きになって
私は、今のあなたを好きになったから
あなたは、
言葉の痛みを知らないのね
だから、平気で私を刺しているの
そう、いつも
いつも…
2006/11/09 (Thu)