詩人:山崎 登重雄
寂しさって奴から しつこく迫られて依頼を請けた 恋を捜した君を選ぶのに 時間はかからなかったよスコープを覗いて 照準を合わせてたった一度の告白で 決めるために何度も『君が欲しい』 それを放つだけなのに震える指先が勝手に語る 君を失いたくないとスコープを覗いては 照準を合わせて百も承知の君の急所 仕留められずにいるのさ大切な君だから 何よりも躊躇うままに