|
詩人:未知
この世のくだらなさと自分のつまらなさと
天秤にかけては、また気紛れに
挫折したり鳴いたり、笑ったり
心をもてあそぶように退屈を埋めていた
若すぎた日の沈黙と幻想...
それは、それは静かな時間
世界はまばゆくて、なんと残酷か
これほど醜いのにどうして美しい
流した涙まで、なかったことに変えないで
壊すならいま...殻ごとぜんぶ。
これまでのすべて覆して
もういちど願えるなら...やり直せるのなら
昨日までの出来事を悪夢と呼んで。
これからの出会いは正夢のはじまり。
切れた雲間から覗く真っ赤な月は
君によく似た鮮烈な光線
この決心を鈍らせまいと、まるで
今日という日を永遠に刻むように
いつまでもやさしく辺りを照らすから
その時、僕は無性に胸がいっぱいになった