詩人:未知
実体のない魂というもの
けれどたぶん確実に、存在するもの
それは鼓動
それは温もり
泣くこと笑うこと感動すること
窮屈なのは思考のほうで
ここはもうすでに自由だったね
実体のない魂というもの
けれどここに、確実に存在するもの
それは吐息
それは瞬き
老いること変わること
進化すること
ずっとずっと自由だったね
生まれる前から自由だったね
閃きが降るとき
神様にすこし近づけるように
ありったけの愛を
抱きしめて
零れるほどにその器に
未知という名の総べてを注ぐ
ここに確実に僕は居る-。
2015/03/31 (Tue)