詩人:番人
列車が分岐点にさしかかるように
岐路は必ず訪れると思うんだ
思考、仕事、自然、対人、生命
ともあれ多種多様な路
そしてそのどれもが複数の分岐点を持っていて
まるで一本の大木から成る枝葉のようだ
人にも大なり小なり遅かれ早かれ等しく訪れ
あるいは選択肢が無い時もしばしば
だがどの枝分かれした路に進もうとも
列車には駅が
木々には青葉が
人には目的があり
選択する無意味さを感じる
それでも悩み迷うのは
不思議なことだとも思う
何が最善なのか
どういう結果を望んでいるのか
迷う前から無意識の中
人だけじゃない
あらゆる全ては知ってるのだとしたら
過去は無論、現在、さらにずっと先の未来まで
一本の筋となっていくつもの道が存在していることになる
未来のことなど分からないが
これまでもこれから先も
なかんづく
自分の取るべき選択が間違ってないのなら
少しだけ
勇気も出てくる気がするんだ