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[6265] 雨上がりにもう一度抱きしめて

詩人:チェシャ猫

ゆっくりと冬のにほひが漂い始め
街がにわかに色づきだす
優しく輝くイルミネーションに
思わずふっと目を閉じる

少しせわしなく
そわそわとし始める街達には
悪気なんてないけれど
もう少しだけ静かな場所で君と話したい

零時の公園で
二人そっと抱きしめあったあの夜

いつの日か側にいるのが当たり前で
側にいるってことの大切さ
気づかずにいた

君に上げるはずだった細身の指輪は
まだポケットの奥に眠っている・・・

突然の土砂降りに
びしょ濡れになって僕達ただ微笑んだ


雨が上がって星が顔を出し
そうしてまた僕たちは抱きしめあった・・・


2003/11/28 (Fri)
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