詩人:まとりょ〜鹿
接触した部位が酷く不快で
伝わる振動すら胡散臭くて
耳へとダイレクトに運ばれる言葉に
脳へと甘美な意識を求めども
虚しさを煽る刺激に目眩すら覚えた。
体と心はこうも違う
麻薬の様な幻惑すら
生産不能と脳が喚く
ならば今夜は一人
イけない事しよう
惰性を置き去って
イけない事しよう
熱い刺激が欲しかった10代の春
不感症の主人公に憧れた20代の春
一人で事務的にこなした30代の春
どいつも愛おしい時代を生きて
どいつも愛せない時代に慣れた
だから今夜は一人
とびきりイけない事しよう。
40を回った事にはきっと
非生産的な行為
たまらなくイける口になるだろう
きっとそうなら
孤独だって最高なのにね