詩人:ワタナー
足元にいる蟻から
悲鳴が聞こえる
無力を嘆く悲鳴
俺もまた悲鳴をあげる
力ではどうしようもない心の悲鳴
何も求めなければ苦しみなどないだろうし
求めなければ得ることはできない
苦と楽とはいつも表裏一体
楽を得たいがため苦
悲鳴をあげた蟻はどうしても超えられない壁がある
蟻では人に勝てない
そのことを理解してたら悲鳴などあげずにすむのに
楽を得ない苦なのだ
俺は楽を得るための苦
だから苦しもう
苦しみ
苦しみ
どこまでも苦しもう
ただ笑ってほしい
それを楽として
2006/10/05 (Thu)