詩人:フィリップ
自動車の排気ガスが噴いた
アコースティックギターを弾くしなる指がピタリと止んだ
若葉がひっそりと年老いていくように
かみさますら
知る事のない間に
アルベール
お前はたった一回だけ夢を見た
その間に僕は
何万回も夢を見ている
轍と刺し違えて
僕が死ねばよかった
そうしたら
もっと豊かな夢を見られただろうに
友よ
河を超えた先では
元気にしているか
星は出ているか
天気は淀んではいないか
この詩を謳っている
東海岸の夜の空は
こんなにも瞬いているというのに
2009/10/25 (Sun)