詩人:剛田奇作
あの逃げたかった日々が今になってこんなに愛しいとはあの頃は毎日が苦しかっただけどその分、濃厚な人々の愛にもめぐり合えた苦しかった分、日差しがまぶしかったねえ それをあの時わかっていたらもう少し頑張れたのにね結局私は、すぐ逃げ出していた夏の駐車場はとても暑かったねえ どうして 人は二度と手に入らないものを想い続けてしまうんだろう淡い紫の空と、忘れてしまったメモあの季節の君の強い眼差し