詩人:詩奈
夜風に深呼吸して
窓から出した顔に
耳にあたって鳴る風の音は冷たい
暖かい空気に混ざった冷たい風は心地良く
でも強く僕に吹き付ける
見えなくなったオリオン座に
少し寂しくなりながら
流れても灰色の雲しか見せない空を眺める
思った通りにいかないこともある
夜風は溜め息混じりに
諦めたように力無く嘆いた
僕は絶望したけど
変われる訳もなく僕は
今日も嫌いな僕のままで
明日に行こうとしている
再び音をたてて入り込もうとする夜風から逃げるように
僕は思い切り窓を閉めた
2005/04/03 (Sun)