詩人:アイカ
交差点に立ち
行き交う人混みを
さげすむ様に
眺めている午後
私だってあんな風に
笑えていたはず
上手く演じてたはず
だけどあの時
体中で助けを
求めてた
何故だかあの頃の面影が
………ふっと視界を通り過ぎるのです
笑っていたはずなのに
必死で
温もり探してた。
足先に溜まった
痛み達は
いつしか逃げ場を無くしてた。
振り返れば過去になるのでしょう………
それを怖がるこの痛みは
今でも私を苦しめる
いつまでも過去にできない。
いつまでも過去にならない。
私、振り返る事
できずに居るのです。
2003/09/28 (Sun)